【PR】この記事には広告を含む場合があります

レビュー レビュー>邦ロック

143枚目「チェンジ ザ ワールド」(2014) キュウソネコカミ

チェンジ ザ ワールド(初回限定盤)
1. ビビった
2. カワイイだけ
3. What’s your name?
4. スベテヨシゼンカナヤバジュモン
5. 御法度
6. 何も無い休日
7. KMDT25

レビュー・感想

今回はキュウソネコカミさんを購入しました。

自分の育ての親とも呼べるwikipediaさんから軽く触れると、5人組ロックバンド。

コミックバンドや実験音楽、パンクロックに分類され、

大学の同級生で就職活動を諦めた者同士で結成に至ったそうで、

この作品がメジャーデビュー1作目に辺ります。

もうとっくに卒業されていますが、

アルバム通して聴くと、この「大学生」というキーワードが

非常に多く表現されていると感じました。

歌詞もさることながら楽曲やライブパフォーマンスまで、

キュウソネコカミ=永遠の大学生と言い換えても良いかもしれません。

聴いてまず感じたのが「ワチャワチャ!」です。

とにかく音が派手で、ギターのエフェクト一つとっても、

こんな派手な音存在するん!?と思う程で、

派手な音順にエクセルで並び替えて上から使ってるんじゃないか

と疑惑を持つくらい華やかに色んな音へと変化しますし、

ギターがウトウトしかけたらシンセが目を覚まし、まくしたて

シンセがウトウトしたらドラムがハイテンションで喋り、

ドラムが目を閉じるとベースが咳き込みだし、

それぞれの楽器があらゆる「間」をとにかく埋めにくるので、

一緒に外泊しても絶対寝れません。

調べたら案の定関西人でした。

構成も最初から最後までずっと祭りが続いてるかのようで、

起承転結ならぬ、起承大どんでん返し結なので、

体に休む間を与える事なく乗らしてくれます。

フェスなんかで5曲くらいなら

最高に盛り上げてくれるんだろうなと感じました。

しかも騒がしいお祭り男かと思ったら、

歌詞は切ないものや悲観的なものが多かったり、

M6「何もない休日」では、

哀愁たっぷりの王道ギターロック曲もあって、

胸をきゅんきゅんさせてくれます。

あれだけ騒いでた奴が真面目になって、

言ってしまえば小憎たらしいんですが(笑)この曲自分は大好きでした。

あと歌詞がやはり特徴的なんですね!

全て大学生前後層のあるあるネタみたいです。

M2は女性メインの男女恋愛あるある

M3は名前あるある、

そこからお酒あるある、真面目系あるある、童貞あるある…

と大学生~就職活動~社会人2年目辺りの大学生前後は

「分かるわ~」と深く頷ける歌詞で、

やっぱりキーワードが大学生な気がします。

ロックバンド、パンクロックという感じではなくて、

楽曲はシンセサイザーが全面に出ていますし、

歌詞も楽曲も込みでジャンルを分類すると、

「ふざけてる」というジャンルなんですが、

本人達が真剣なのでふざけてるを成立させてしまう力を感じます。

そういった意味でオリジナリティも申し分ない程発揮されています。

ただ正直言うと、

自分はわちゃわちゃしてる楽曲は好きな方ではないので、

このアルバムにはそこまでハマらなかったんですが、

もし自分がキュウソネコカミさんを昔から知っていて、

結構好きだとするならば、

このアルバムは捨て曲なしの良いアルバム!

と感じると思います。

それくらいキュウソネコカミという姿が現れている作品で、

クオリティも高いと思いました。

 

自分との相性
★★★★★★☆☆☆☆ 60
ロック初心者へのおすすめ度
★★★★★★★☆☆☆ 75

-レビュー, レビュー>邦ロック
-

© 2024 J-POP厨がロック・パンク・テクノ聴いて見返す