前回のおさらい
白人「黒人音楽が基盤となったロックンロールを追放せよ!」
「けど、ロックンロール自体はやっぱり良かったかもな…」
ブリルビルディング(建物)
「ならばロックを基調としたPOPソングを聴かせてしんぜよう」
白人「カッケー!」
大体こんな感じです。
ロックの歴史5
ブリルビルサウンドによって、
ポップなロックは量産されました。
もちろん同時期に、
商業主義じゃないロックも存在していました。
今までは東海岸を中心としたニューヨークのお話ですが、
対抗するように西海岸の音楽で
サーフサウンド
というものが流行ります。
Dick Dale(ディック・デイル)
Misirlou
パルプフィクション!!
多分ロックを知らない若造が、
この曲を聴かされ言うであろうセリフを
まんまと言ってしまいました。
映画パルプフィクションやTAXIで使われている曲です。
The Ventures(ザ・ベンチャーズ)
パイプライン
テケテケ!!
日本ではテケテケで御馴染です。
この方達は日本にエレキを流行らせた重要人物で
海外では言う程人気ないそうですが、
日本では現在でも人気で、
グループサウンズ等にも影響を与えているそうです。
そう、インスト曲が西海岸では流行っていたのです。
では、歌ありの曲は無かったのか。
もちろんありました。
サーフサウンドに歌を乗せて独自の音楽を作っていたのが、
The Beach Boys(ビーチボーイズ)
です。
この方達はかなり後にも違った形で
重要バンドとして登場するのですが、
現時点での代表的な曲が
Surfin' U.S.A. (サーフィンUSA)で、
チャックベリーの曲をアレンジした曲が最初のヒットだそうです。
「再生ボタンでそれぞれ試聴できます」
西海岸ではこのようなロックが流行っていました。
ちなみにこのサーフミュージックは、
後にウエストコースト・サウンドというジャンルに派生しており、
イーグルス等のバンドに影響を与えているそうです。
ロック最初の低迷期はここで終了です。
今までを全部まとめると
50年~60年初期のアメリカでは、
50年以前白人 「ポップ、カントリー最高!」
50年黒人 「ロックンロールのが良くない?」
50年白人 「うん!そう思ってたよ」
58年白人 「ロックンロールを追放せよ!」
58年黒人 「ええ!カッコいい言うてたやん!」
58年白人 「じゃがしゃボケー!
やっぱポップさがあるロックっしょ!
ブリルビルサウンド最高!」
西海岸 「…ボソッ(サーフロックしみるわ~)」
こんな感じっぽいです。
そして!
ここから又ロックが盛り返してきます。
ついにやつらが!